□ 06 繁忙期とオフシーズンって? □

不動産の賃貸に関しては、「繁忙期とオフシーズン」というものがあります。

繁忙期は、引っ越しをされる方が多く不動産屋が忙しい時期です。オフシーズンは繁忙期以外の時期です。繁忙期程引っ越しをされる人が多くない時期です。(要は閑散期ということなんですが使いたくないのでオフシーズンとしておきます。)

簡潔にまとめると下のような違いがあります。

● 繁忙期

メリット

:とにかく物件数が多い

デメリット

:いい物件はすぐ無くなる・家賃、初期費用が高い(傾向にある)

● オフシーズン

メリット

:繁忙期程のスピード感はない。物件を見て多少検討する時間を空けてもまだ募集中のことが多い。家賃や初期費用の減額が入ったり安くなる。特に真夏・真冬あたりに。

デメリット :物件が頻繁に大量に出てくる時期ではない

それではここから詳細です。

不動産賃貸では繁忙期が1月~4月となっています。

オフシーズンと比べて、家賃が少し上がったり、礼金が上がったり、費用面で少し高くなる傾向があります。この時期に引っ越しをしなければならない理由が特にないのでしたら、時期を外して検討した方が良いかもしれません。高い反面、物件数はオフシーズンより多く空き予定が出てきます。(貸す側とすれば「どうせ埋まるんでしょ?」と思っている時期ということです。)

実際に物件を見てよく検討した上で決めたいという場合はオフシーズンの方が良いです。(冗談ではなく、繁忙期は検討している間に物件が無くなります。)

繁忙期は、引っ越しのシーズンで物件も多くでてきますが、その分無くなるのも早く、特に3月は激戦です。

1月頃からAO入試の学生さんや大学生の就職、早めの転勤など4月からの新生活に向けて動き出す方が増えてきます。

2月下旬~3月にかけては、4月から入居開始するのにちょうど良い時期になる為、物件の競争が激化します。(繁忙期あるあるで、5件案内中に3件終わるなんてことも普通にあります。)

みなさんだいたい同じような希望条件で探すので、当然いいと思うものはみんないいと思います。ほぼその順番でなくなっていきます。なので検討している間に終わります。

この時期に物件を探される場合は、置かれている状況によって検討可能な手段がいくつかあるので状況に則した方向で検討されるといいと思います。

① 例えば、1月に探して、2月・3月から入居開始になってしまっても大丈夫という方でしたら、最盛期に入る前に決めて、お部屋探しを終わらせる方が良い物件を抑えられる可能性は高くなります。4月からの生活に向けて少し早く環境になれる時間に使えるので他の場合と比べてまったくの無駄になるということもありません。(通常2年契約なので、契約が切れるのも入居開始日あたりになります。その点も含めて問題ないか検討してください。)

② あまりオススメはしませんが、契約が開始しても住んでいないといけないということはありませんので、「絶対これ!」という物件があるなら契約してしまうのもひとつです。住まない期間の家賃が無駄になりますが。

③ どうしても3月下旬から4月1日からの家賃発生でないとダメという場合、適切な時期に本気を出して下さい。

良し悪しですが、1月頃にいくつか物件・希望エリアを下見しておいて、希望条件を明確にして、空き予定で条件に合う物件が出たら見ずに決めてしまうという手段があります。時期的に、遠方からの転入の方も多い為、いい物件は空き予定で決まるケースがかなり増えます。そんな状況で、仮に押さえておくというのはできない為、決断が必要にはなりますが、結果いい物件に住める可能性は高くなります。 ■ 10 引っ越し時期、理由はありますか?■ にも仮押さえの件は記載しています。)

また、同じような手法で新築の物件は、見なくてもきれいなのは間違いないということで見ずに決まっていくことがほとんどですのでご決断はお早目に。

見ないと決められない(お気持ちはわかります)という場合、候補物件を何件かピックアップして、一度にできる限り短い時間で内見をして決めるしかありません。(もしくは1件これというものがあればそれを見て決めてしまうか。はやいもの勝ちなので保険も考えていた方が良いですが。)

1月頃にいろいろ物件を内見済みで、3月にその時内見できる物件を見て決めようという場合、注意しなければならないのが、1月に見た物件の方がいい物件だった可能性が高いことです。(3月に即入居になっているということは、空き予定で申込が入らなかった物件ですので)

そのイメージを持ったまま、そんな物件を3月に探そうとするとなかなか無くありません。踏ん切りがつかなくなり決められなくなることも多いです。リミットがあり、それでもどこかに決めないといけなくなるので、すごく妥協した感がでてしまいます。なかにはそれで再度お引越しをされる方もいますが、費用が無駄です。

希望の条件・エリアによっては、競争の激しくないところもあるので、どうした方がいいかお悩みでしたら、一度不動産屋にご相談されるのも良いと思います。

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